花々日記

つきだて花工房の日常や雑感を綴っています。

今夜は「郷土料理」など

暦は先日大寒を迎えたばかり、寒中です。

雪が降らないと北西から凍り付くような強風が吹き付ける毎日。

根菜がたくさん入った温かい食事が恋しいですね。

 

つきだて交流館もりもりでは、冬の恒例(?)「月舘文化伝承ワークショップ」を開催しています。

月舘の、福島県北地方のもの作りや食文化を体験するワークショップ、先日は「郷土料理」作りを行いました。

ご指導いただいたのは「よーこばっぱ」こと本田洋子さん。

自然食料理研究家として、地のもの、旬のものを大切にするお料理を伝えることに一生懸命です。

 

郷土料理とは言うものの、子供の頃からそこに住んでいる人にとって、それが郷土料理かどうかを認識することは、実は難しいことかもしれません。

今回は

・ひきな炒り

・だんご汁

・リンゴの白和え

・ぎんなんご飯

の4品を作りました。

この中で一番ポピュラーなのは「ひきな炒り」でしょうか。

あまりに身近なのでそんなことも気にしない方が多いと思います。

 

だんご汁は小麦栽培が盛んだった頃の名残でしょうか。

この時期は大根や人参などの根菜、凍み豆腐などが入って。

煮込んでいるうちにだんごの小麦が溶け出して汁にもとろみがついて。

囲炉裏の鍋を囲む家族の姿が見えるようです。

 

白和えは最近作る家庭も少なくなったのでは?

そしてぎんなんは秋の里の恵み。

これも利用されずに車に踏まれている実をよく見かけます。

 

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身土不二」という言葉があります。

本来は仏教用語ですが、「身」=体と「土」=土地は「不二」=切り離せない、「旬を大切にした食、伝統食が体にいい」という考え方です。

流通で長い距離を移動し、収穫されてから時間の経った野菜と、自分の家の畑から穫ってきてすぐの野菜とでは、味も、栄養も格段に違います。

(南瓜などは別ですが)

 

豪華な食材など使わなくても、旬の地元の野菜でつくる普段着の「郷土料理」が、実は一番美味しく、体にいいのかもしれません。