春の恵みをいただきました
熊本の大地震、被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。
現地の状況が落ち着くまでは個人でボランティアに押しかけるなどは謹みましょう。
今、個人ができる最良の支援は募金でしょうか。
このような大きな災害があったからといって、自粛ムードが広まるのはよろしくありません。
心は被災地に傾けつつも、楽しめることは楽しんで。
経済が回らないと復興もその分遅れてしまいます。
…というわけではありませんが、山菜採り体験、開催しました。
今回は県外の方も4名。
ほとんどの方が山菜採りの経験はほとんどない、とのこと。
そんな方でも山菜採りは十分楽しめます。
コツは…食べられるものを覚えること。
当たり前過ぎますが、これにつきます。
もちろん、見分けの付きにくいものもあるので、そういうものは気をつけなければなりません。
花工房の散策路を歩きながら約1時間。
今回の収穫がこちらです。
ノビル、フキノトウ(の茎)、アマドコロ、ウルイ、コゴミ、ワラビ、ユキノシタ、ツルニンジン、タラノメ、ヤブレガサ。
そういえばウルイは有毒のバイケイソウ(コバイケイソウ)との誤食で、毎年中毒事件があるので、しっかり見分けられない方にはオススメできません。
山菜ではありませんが、最近ではニラとスイセンの誤食も、新聞でよく目にします。
畑に花を植えるときには十分気をつけましょう。
さて、調理法です。
もちろん、お好みですので、ここでは一例として。
ノビルは生で自家製味噌をつけて。
ノビルは小さいので辛味もいいアクセントです。
小さい物は味噌汁に。
フキノトウの茎は刻んで味噌汁に。
独特の香りと苦みが味噌と出会って風味に変わります。
甘みと苦み。ヤブレガサはこれに香りが加わります。
ちょっとえぐいので、マヨネーズが合います。
コゴミはゆでて胡麻和えに。
コゴミは少なくとも半分くらいに切った方が食べやすいです…
参加者に大好評のうちに、今回の会も終了しました。
ちなみにワラビはその場では食べられないのでお持ち帰りでした。
山菜は「なくてはならない」ものではありませんが、この時期になるとやはり気になります。
苦み、えぐみ、香りで、冬の休眠状態が打破される感じ。
そして何より、震災から5年、すっかり近くにあって遠い物になってしまった里山との関わりをつなぐひとつの「縁」とも言えるもの。
山菜文化、大切にしたいです。