おさんぽ
4日の土曜日、秋の日差しの中「里道さんぽ」というイベントを開催しました。
このイベントは今回初めて企画したもの。
正直、参加者が集まると思っていませんでしたが案の定…
気を取り直して。
花工房が位置する「下手渡」地区は江戸時代末期、「下手渡藩」が統治していました。
その時の痕跡があちこちにあります。
今回はそれらを訪ねながら、のんびり、様々な「発見」を大切に歩いてきました。
まず訪ねたのは耕雲寺。
ここは三代続いた下手渡藩藩主、立花家の墓所です。
特筆すべきはお殿様のお墓と対面するように家臣のお墓が配置されていること。
ちなみに、立花氏はもともと九州の三池藩を統治していましたが、政争に敗れて移封されてきたとのこと。
お墓にはお骨は入っていないともいわれています。
人なつこいクロネコがお出迎え。
次に訪ねたのは八雲神社。
畑の間の狭い道を通っていきます。
参道は「除染のおかげできれいになった」とか。
境内には樹齢300年以上といわれる大きなケヤキがあります。
そして大手門を通って陣屋跡へ。
藩といっても城郭はありませんでした。
地元の歴史に詳しい方からお話を聴きます。
ここには藩の統治時代に植えられたという桜があります。
咲く期間がとても短く、3日ほどで散ってしまうとか。
「今度は桜の頃に来てみて下さい」
ぜひ伺おうと思います。
最後に訪ねたのは子育て地蔵と呼ばれている木造のお地蔵さん。
立派なお堂に安置されています。
この日の翌日がお祭りで、この日は宵祭り。
「女のお祭り」とも言われていて、この後地域の女性が集まって賑やかに過ごすとのことでした。
上の写真は別の日に撮ったものです。
当日はきれいに片付けられていました。
途中、地域の方とお話ししたり、イノシシが荒らした後を眺めたり、さまざまな発見を楽しみながらの2時間半でした。
この企画を考えついたのは、ウォークイベントから。
何度かウォークイベントは開催・参加したことがありますが、皆さんとにかく歩くのが速い。
「これではここでやる意味がないんじゃないか」と思った次第です。
ゆっくり、あちこち見ながら。
参加者同士でお話ししながら、地元の方とお話ししながら。
折角歩くんだから、その土地のあれこれに直接触れられる機会なんだから。
そんな思いの第一歩。
今後もテーマを変えたり、歩く地域を変えたりして開催したいと思います。